刃先摩耗の原因 I 刃先が摩耗しやすいのはなぜですか

工具先端摩耗とは、工具先端円弧の背面工具面と隣接する二次背面工具面の摩耗を指します。これは、工具上の背面工具面の摩耗の継続です。ここでは放熱条件が悪く応力が集中するため、バックツール面よりも摩耗速度が速く、バックツール面に送り量と同じ間隔で小さな溝が連続して形成される場合があります。溝摩耗といいます。主に加工面の硬化層やカットラインが原因で発生します。溝摩耗は加工硬化傾向の大きい難削材を切削する場合に最も発生しやすくなります。工具先端の摩耗はワークの表面粗さや加工精度に大きな影響を与えます。